イタリア旅行記7 ミラノ・雨ふるドゥオモの屋上へ
ドゥオモの頂上にのぼる
さて、スタバを後にした我々。歩いているうちにどんどん雨脚が強くなり、スニーカーはびしょびしょ。
そうしてまたドゥオモに戻ってきた。今回は屋上のテラスにのぼります。
チケットは公式サイトにて予約済。詳しい方法などは以下の記事に記してあります。
待機列へ
こんな天気になるとはつゆ知らず、「余裕でしょ~」と階段のチケットを取ってしまった我々。並んでいる間にも雨は弱まらず、上空の彫刻が雨どいとなり、頭上に大量の水が降り注ぐ滝行スポットまでできる始末。
ドドドと音を立てる雨水に惨めたらしい気分になったものの、天候のおかげか並ぶ人も少なめ。10分ちょっとで入口へ案内され、さっくり登頂開始。ちなみに出口でもチケット提示が必要な場合もあるので保管必須です。
屋上までの道
中はひたすらに石造りの螺旋階段。1人すれ違うのがやっとの狭さ。めっきり三半規管が弱くなったせいで目が回りそうになりつつ、息が上がる一歩手前で一旦外に。
怖い。何のRPGだこれは?想像していたさわやかなイタリアとはずいぶん違う。
傾斜とツルツルの床におののき、バランスがおかしくなる私。
そのままぐるぐると外を回る。
しかしこう見ると薄汚れている。改修をくりかえしてはいるものの、この建物がずっとここにあることを改めて感じる。
時折現れるツルツルむき出しの階段にまた怯える。
屋上テラスに着いた!
そんなこんなでようやく屋上へ到着。疲れたものの、なんだかんだ周りを眺める余裕は十分にある道のりだった。やっと拝めた素晴らしい景色はこちら。
わーすごい直してるーw気軽に外を見ることが出来ないーwネットに落ちてる景色と全然違うwまたここも傾斜がすごい。油断してたら滑落しそう。なんだこりゃ。
せっかく来たからには隅々まで見ておかなければと、ぼんやりじっくり眺める。こうしていると、だんだん物々しい雰囲気も悪くないなと思えてくる。こちらは旅行者だけど、居住者にとっては日常。生活のワンシーンを垣間見た気がした。
地上に帰る
ひとしきりテラスからの景色を楽しみ、帰路へ。どこからかラングドン教授が現れそうな怪しい空気感は続く。
帰りに聖堂内に立ち寄るルートもありますが、我々は見学済みなのでそのまま出口へ。ちなみに屋上→聖堂内の順に回らないと、各所で並びなおしになるので要注意。
地上に戻り、もう一度正面からドゥオモ全体を眺めてみる。
どんな天気でも圧倒的な存在感は変わらない。何百年も、ミラノのシンボルとしてあり続けている。様々な時代の、様々な人がこの前を通り過ぎていったはず。そんな場所、家の近所にはないな。
しかし朝に比べて明らかに人が増えた。というか、晴れ間まで見えている。何というタイミングだ…同時に怪しい人も増えたので、どうぞお気をつけて。
大ボスのダンジョン感を楽しみたい方はぜひ雨ふりの時、滑りにくい靴でのぼってみてください。
傘をたたみつつ、この足でさらに散策を続けます。
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