イタリア旅行記5 ミラノ・「最後の晩餐」(サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会)
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さて、スカラ座を後にした我々はバスへ。
ここからツアーの最後にして最大の目的である「最後の晩餐」の鑑賞のためにサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に向かいます。
このやたら長い教会の名前
サンタ=聖 マリア=マリア グラツィエ=グラッチェ=ありがとう
つまりマリア様ありがとう教会。
最後の晩餐について
かの有名な「最後の晩餐」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの手により食堂の入口の壁に直接描かれた。食堂そのものは戦争で焼け落ちたけれど、壁画は奇跡的に残って今に至る。当然、外に持ち出すのは不可能で、ミラノに来なければ現物を見ることは出来ない。そのため入場は事前予約制、かつ鑑賞時間は15分ときっちり定められている。予約はいつも争奪戦で、出遅れた私たちはオフィシャルサイトの入場券こそ入手できなかったものの、運よく外部ツアーにすべりこめた次第。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へ
バスに10分ほど揺られ、教会に到着。まずは聖堂から見学。ドゥオモとは違った、粛々とした、厳かな雰囲気。大声で話すと注意が入る。
薄曇りの空から差す鈍い光が、一層人を黙らせる。きらびやかな場所はセンセーショナルだけれど、今思い出すと案外こういう所の方が強く記憶に残っていたりする。
いざ、名画と対面
いただいたお手製の説明書を読みながら待機すること10分ちょっと。
いよいよ我々の予約時間が迫る。一旦外に出て、別の入口から食堂へ。
チケットはこんな感じ。
大荷物はNGとのことで一応バッグはバスに置いてきた。セキュリティチェックのあと、いざ場内へ。
どん。うわあ本物だ。
無知な状態で思い描いていたよりはるかに大きく、どこまでも部屋が続いているかのような奥行きを感じる。計算されつくされているのだろうな。
ぼろぼろになりながらも、修復をくり返して、現代に生き永らえた。そういうものを見られること自体感慨深い。
もうひとつの名画
実はこの反対側の壁にもう一枚絵がある。
それがこちら。ジョバンニ・ドナート・モントルファーノの「キリスト磔刑」。フレスコ画のため、最後の晩餐より鮮明。
情報量の多さに、どちらかというとこっちに見入ってしまった。
裏切者の告発と処刑の絵が描かれた空間ってなんだかすごく物々しいなと思ってしまうけど、これは無信心ゆえの見え方なのか。
うろうろしながら、ぼんやりと絵を見比べつつ、時間いっぱい楽しんだ後に再び外へ。
教会の外観をバックに一枚。
再びバスに乗り込み、ツアー会社前に戻ってきて解散。
これから3都市回ることを伝えると、ガイドさんや他の参加者さんから各地の美味しいお店をお教えいただきました。こういうのとても嬉しい。一発目の観光につき、我々が提供できる情報がなかったのが無念。
ちょうどお腹も減ってきたので、腹ごしらえをしつつ次に進みます。
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