熱海・伊豆稲取旅行記2 お寿司と甘味に満たされる
さて、11時になりました。開店と同時に入ったのは、磯丸というお寿司屋さん。各商店街に1店舗ずつあり、こちらは仲見世側。
小ぢんまりとした店構えに見合わないスピードで続々お客さんが入ってくる。開店待ちしていてよかった。
カウンターの中では、板前さんたちが手際よく準備を進めていて気持ちいい。早速注文を。
まずはトロ軍艦3点盛、彼は赤身5点盛。
旅の醍醐味、朝から瓶ビールで乾杯。ああ、アルコールと非日常感が染み渡る。最初からクライマックスだ…肝心のお寿司、とてもおいしい。ふわふわで濃厚なトロはもちろん、海苔までぱりっとおいしい。
次に本日の5点盛。本鮪赤身、金目鯛、真鯛、はまち、生しらす。やっぱりまぐろ好きだなあ…肉厚ながら、噛むとほろりとほどける。しれっと初体験の生シラスもさっぱりしっかりで生姜と合う。しかしどれもネタが大ぶりで贅沢。いちいち目を細めてしまう。これで850円って良心的すぎるなあ。
まだまだ足りず、びんちょう鮪のあぶり刺し(柚子風味が鼻に抜けて最高)と、
白ねた5点盛(プリッとねちっとしたヤリイカが最高)も追加。到着から1時間ほどなのに、ぐいぐい満たされていく。熱海いい...
早くも心身がとろけ倒して最高のスタートを切った我々。アルコールの力もあり、鼻歌まじりに店をあとにしたのでした。
少し人出の増えた商店街を再び散策。
雰囲気のある路地に、
準備中の干物屋さん。
おっぱいタオルとは…レトロな色調・フォント・イラスト。かわいい。
またぐるりと回り終わり、少々汗をかいた。休憩をかねてお茶をいただくことに。
磯丸の向かいにある甘味処・中村屋へ。
明るい商店街を、落ち着いた店内から眺める。大木を伐り出したテーブル、昔ながらの木造家屋に寄せた雰囲気、ほっとする。
お願いしたのは、くずきり。噛みごたえのあるよく冷えたくずに、さらっとした黒蜜。暑かったこの日にぴったり。
そして粟の善哉。もっちりさっぱりとした口当たり。ぷちぷちの粟になめらかなこしあん、食感の違いが楽しい。箸休めの塩こんぶもたまらない。年齢なのか、場所がそうさせるのか、和菓子がとても美味しく感じた。普段は洋菓子ばっかり食べているけど、そろそろ味覚がシフトしていく頃なのかなと思ったり。
涼しい店内でまたも満たされ、重い胃袋をひきずりながら再び歩き出し、駅前へ戻ってきたのでした。続きます。