さく旅

あちこち行きたくてチョロい私の旅行記

東京ひとり散歩2 パリ・グラフィック展~ミーハーなおやつ

再び歩き出し、一旦銀座方面にはみ出して石川と高知のアンテナショップへ立ち寄る。

和モダンな落ち着いた空間の石川。溢れんばかりのミレービスケットが積まれた高知。

こんなものを買いました。

左が石川。麩ラヴァーなので不室屋の車麩と、最中入りのスープ。そしてトースターで焼いて食べるつるし餅。切り干し大根みたいに干して作られているのかな…温め加減が難しく、何回トライしても中が硬い。揚げた方がいい気がしている。

右が高知。かつおめちゃうま。ビール飲みたくなる。そして色々使えそうなだしパウダー。

おかげさまでリュックパンパン。重い体を引きずってまたオフィス街へ向かって歩く。

重厚なレンガ造りの隙間から中庭へするり。広がる緑に癒されつつ、話に花を咲かせる人々を横目に三菱一号館美術館へ到着。

「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」

宣伝広告でしかなかった版画を、アートとして認めさせた功績者であるフランスの画家・ロートレックの作品を中心に、日常に根差したポスターや挿絵が数々展示されている。

寝ぼけた水彩画とか、輪郭のぼやけた油絵よりも、黒く縁取られて、形も色使いもはっきりした絵が好きです。行書より楷書が好きだし、明朝体よりゴシック体が好き。余白の多い絵よりも、スペースフル活用した主張の激しい絵が好き。イラストと文字が絶妙に組み合わさったポスタービジュアルを見るのも好きなので、とにかく楽しくて仕方なかった。

撮影可能なスペースにあった、キャバレー「シャノワール」のポスター。

中学時代、何も知らずにこの柄のクリアファイルを使ってた。見に行って初めて、シャノワール=黒猫だと学んだ。版画で量産する関係上、使用できる色が限られていることも。その制約の中での配色センスが素敵。

こちらは日本でいう役者絵。アリスティード・ブリュアンという歌手を描いている。このポスターが街に溢れるあまり「ウザいから撤去してくれ」とまで言われたとか。ロートレックは浮世絵コレクターでもあり、自身の作風にも影響を受けている。このベタ塗り感に惹かれるのはそういうところなのかもしれない。

インスタ部屋もありました。ひとりなので遠巻きにw

エンターテインメントを愛して描き続けたロートレック、そしてその流行を追うように世に放たれたアートの数々。ジャンルの垣根や貴賤の価値観を飛び越えつつ、一方でダークで淫靡なものは限られた富裕層の中で愛されるなど、様々な面で新たな風を起こしたらしい。そんな当時の勢いを少し感じることができた気がします。

退場後、ショップで気に入った絵のポストカードと来年のカレンダーを購入。

平日のゆったりした人の流れのなか、時間を気にせず過ごせて大満足。上野の怖い絵展と迷ったのですが、こちらにしてよかったです。(怖い絵展待ち時間エグい…)

外に出るころにはオフィスからも人が続々、その流れに沿って東京駅に帰還。

帰り際、ミーハーの血が騒ぎPRESS BUTTER SANDに立ち寄る。

工場っぽいおしゃれな包装、チーズタルトのBAKEと同じ運営会社とのことで納得。

クッキーとワッフルの間のようなサクサク軽い食感の生地に、なめらかなキャラメルソースとクリームがサンドされたお菓子。出来立ての販売は終了していたのでお土産の箱で購入。

出来合いとは思えないほどバターの香りが立ち込めてとても美味しい。キャラメルとクリームも甘すぎず重すぎず。小さめだから際限なく食べちゃう。しばらくたったら思い出してまた買いに来たくなりそうだ。

その後はグランスタで夕食のあれこれを買い、心も荷物もいっぱいになって電車に乗りました。乗った瞬間からうまいこと座れたりして、首尾よく半休は終了。

あ~いいリフレッシュになった!

★前編はこちら

sakutabi.hatenablog.com