香港・マカオ旅行記4 波乱万丈マカオ旅のはじまり
これが珍道中極まりなかったのです。
マカオへはフェリーで行く。まずターミナルへ移動しなくてはならない。
聞けばホテルからシャトルバスが出ている。「来たらお知らせするよ」とのはからいでロビーで待機。その間、友人がフロントにて部屋の代表者である私の名前を告げたうえで(ここ重要)両替。しばらくすると、おじさんがこちらへやってきた。
おじさん「二宮さん(仮名)イラッシャイマスカー?」
我々「はい」
おじ「マカオまで行かれますよね?こちらです」
そのまま連れられてバスに乗り込み、いざ出発。海沿いをぐんぐん進む。
おじ「オハヨウゴザイマス、ではこれからマカオツアーについて説明します。チケットはターミナルで配布しますごにょごにょ…」
ん?おかしい。
私たちはチケットも買っていなければツアーにも申し込んでいないのですから。
これはもしや…と思って尋ねる。
友「ツアーには申し込んでませんが…これ私たちじゃないんじゃ…」
おじ「でも二宮さんですよね?」
私「(二宮は二宮でもツアーに申し込んでない二宮さんなんですけど…)」
で、おじさんの手元の資料を盗み見ると確かに二宮と書かれていた。が、下の名前は明らかに男性。その上、私たちは3人なのに、資料には2名との記載が…
ファーwww
やっぱり取違えwwwワロwww
そもそも何故おなごのうちらを乗せたしwww
適当乙www
と心の中で絶叫しつつ、道半ばでようやく間違いに気づかれて引き返すことに。ほかのツアー客と乗りそびれた二宮さんに迷惑をかけながら…本物の二宮さん、すれ違ったけど結構なおっさんでしたよ…
友人がフロントに名前を伝えてたのでなんのためらいもなくすっかり勘違い。こういうこともあるので要注意ですね…そんなことをしているうちにリアルシャトルバスは出発してしまい、泣く泣くターミナルまで歩くことに。
正直、距離は何とでもなる範疇。が、夏の香港。朝から晩までとにかく暑い。そして不快指数高め。かつ傍若無人な人が多い!アンド道が狭い!歩くのが心底に嫌になるのです。極めつけに、建物の中はアンチエコ上等と言わんばかりの極寒。これだけは本当に声を大にして言いたい。夏の香港をなめてはいけない!これでよく体調崩さなかったなと自画自賛したいくらい。
なので、炎天下をひたすら歩き、汗まみれでターミナルに入ると体感温度マイナスレベル。そこで食べたおかゆと謎の練り物。沁みるわ…けど練り物は不味かった。あとおかゆに隠されてたピータンも。
ようやく旅の出発点に立てた我々。フェリーチケットを買います。
が、いい時間のエコノミー席は完売。近くにダフ屋が立ってたので「おのれ…」と芽生える殺意気持ちを抑えつつ、仕方なくファーストクラス席を購入。
値段は倍くらいするのですが、2階の広々とした座席
飲み物(選べる)と船内食あり(ケーキ美味しかった)、
その上到着したら優先的に降してくれるというかなりの至れり尽くせりっぷり。
こりゃ高額払った甲斐があったわ~と余裕ブッこいてたのも束の間。
我々は気づいたのです。これは目的地ではなく、向かいの島に着く船だということに。
どうぞ皆様もお間違えないよう。マカオにはフェリーターミナルが2か所あります。何の疑いもなく乗り込んだのが運の尽き…
そもそも私たちが乗った九龍ではなく、香港島側にあるターミナルからの方がフェリーの本数が多いです。そちらまで出てしまった方が断然楽。(今更)
マカオタワーからスタートする予定の我々。そもそも橋を渡ったこっちには来るつもりがなかった。早く北上しないと予定が狂います。
そう思って道を調べるべく、ポケットWi-Fi起動。
が、電波が一向に入らない。
ちょっと場所を変えても、外に出てもダメ。
詰んだ…
マカオの街中には世界遺産が点在してる(京都みたいなイメージ)ので、この炎天下の中、方向音痴人間がGoogle先生なしで回るのは無理。
朝イチであんな目に遭って、現地に着いてからさらに苦境に立たされるとは…
10:00の段階でHP半減。
とはいえ文句を垂れても始まらないので、ガイドブックとつたない英語を駆使し、カジノホテルのシャトルに乗ればマカオタワー付近に行けることが判明。
他のホテルのシャトルがバンバンくる中、イラつきつつ、20分待ってようやく乗車。
やっとの思いで街中に降り立ちました。
が、ここからもさらなる試練。
マカオタワーとホテルは地図上ではそんなに離れていません。が、通れない道やロータリーの連続で簡単にはたどり着けませんでした。
暑さもさらに厳しくなり、ついに一同無言に。
どうしようもなくなって結局タクシーに乗りました。
無駄な出費…と思いながらメーターを見ると運賃およそ300円。
やっす!!!!
今までの苦労なんだったの…こんな思いするなら最初からタクシー乗ればよかった…
炎天下の中、マカオに降り立ったらタクシー移動をおすすめいたします!
こうして朝から様々な災難に見舞われつつ、ようやくマカオタワーに来ることができたのでした…
中はもちろん極寒だけどね!!!!
次へ続きます。