タイ旅行記4 アユタヤ寺院巡り①
※このエントリは別ブログより移動した2014年末のタイ旅行記です(グレー部分は加筆)
バンコク市内から約1時間半。バスに揺られながらやってきたのはアユタヤ。
目覚めたら景色が一変していた。高層ビルや舗装の行き届いた道路は消え、木造の民家、色あせた看板の商店、背の高い植物が生い茂る畑。まさに郊外。
1351年からおよそ400年、アユタヤは王朝だった。が、ビルマ軍の襲撃によって栄華は散ることになる。多くの寺院が壊れたままの姿で残っており、栄枯盛衰を語る貴重な史料として評価され、1991年に世界遺産登録されている。
巨大な寝釈迦が出迎えるはワット・ヤイ・チャイ・モンコン。初代ウートン王により修行僧に向けて建てられた寺院。
19代王がビルマ軍に勝利を収めた際に造った大きな仏塔。壊れずに残っている、アユタヤでは数少ない建造物のひとつ。
仏塔の周囲をぐるりと囲む座像は圧巻。
なぜかプレハブのような建物に納められているご本尊。
見慣れないきれいな花。名前を聞いたのにすっかり忘れてしまった…一本の木からいろんな色の花が咲いたりするのですね…驚き。
暑い中での階段上り下りはなかなか堪える。水も減るし、安いTシャツは繊維がまとわりついて首が真っ黒になるしでちょっとした災難。これだけの景色が広がっているとそれもご愛嬌だと思える。
寺院を出た後はすぐそばのゾウ乗りへ。HISのオプションなので詳しい場所は不明。もともと乗る予定ではなかったけれど、いざ来たらやっぱり乗っておきたくなる。とても観光旅行っぽい。
300バーツ払って乗り場へ。
ゾウの背中の高さに合わせた台にのぼり、順番待ち。列をなしてやってくるゾウに一組ずつ乗車(車?)。週末深夜のタクシー乗り場みたいでおもしろい。
いざ。
しかしまぁ…これが不完全燃焼で。
ゾウ使いの機嫌が悪かったのか、ゾウさんは頭をコンコンたたかれながら猛スピードで前進。他のゾウを追い越しながら、正面からの写真を頼む暇もなくとんでもない速さで終了。急かされたゾウさんもかわいそうだし、消化試合感満載でうーん。
下りた後、お姉さんにチップ要求されたけどイヤイヤ…で、スルー。これも旅の思い出ということで。
気を取り直して次へ。いぬ×キッズ=最高のヒーリング。
タイ最大の仏座像を祀ったウィハーン・プラ・モンコン・ボピット。このアングル、東大寺の大仏殿みたい。全身を納めるのがやっとの大きさ。このあたりからちょっとずつ怪しくなる雲行き。
また移動し、ワット・プラシーサンペットへ。
かつて多くの宮中儀式が執り行われた、アユタヤの最重要寺院。破壊により外壁はほとんど残っておらず、仏塔も煤けて荒廃している。当時の再現模型がそれはそれは立派だった(写真撮り忘れた)。現在の姿とのギャップに、背負っている時の重さがぐっと迫る。
相変わらずダサい。幅が狭すぎて怖い。
お供え物。地元の方が習慣的に置いているのだろうか。
朝の快晴が嘘のような曇天。RPGのダンジョンにでも迷い込んだ気分。廃墟感割増しで、今にも敵に囲まれて戦闘開始しそうな雰囲気。(栄枯盛衰を強く意識するお天気。旅行中の悪天候は嫌だけど、アユタヤには似合ってた。)
さて、次なる場所は旅のハイライト。続きます。
余談:
そういえばこの日、ガイドさんの提案で免税店に行った。時間ぎりぎりまで大量購入した挙句、出口がわからなくなって焦った。友人とは別行動していたから自力で何とか脱出。携帯が使えないって不便。(まだWiFiレンタルとかいう発想がなかった時)
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