香港・マカオ旅行記6 窮地の救世主~カジノでやらかして帰る
マカオといえばここ!おそらくセナド広場からそう離れてないんだろうけど、何せ位置情報がないため近所からタクシー(笑)歩くとちょっとキツそうな坂の上にあったから結果オーライです。
その昔に祖母が来た時。当時はブランド物のショッピング=香港の時代。ミーハーなおばあちゃんが思い出を楽しそうに語って、一緒に連れだってくれたおかげで私は旅好きな孫になりました。
改修されたのかだいぶ小ぎれいになっている。火災で焼けて正面しかなくなってしまったけれどその存在感と彫刻は見事だった。
にしても、セルフィー撮りたい族、日傘差したい族、子どもの写真撮りたい族…この暑い中、急な階段にひしめき合っていて怖かった...見渡す限りの青空に後ろ髪をひかれながらも早々退散。
階段を下りた先にはたくさんのおみやげ屋さんが。清水寺と産寧坂のよう。30㎝くらいある正方形カーペットのような肉が大人気。臭いですでに「おっつ…」という感じだったけれど、食べてみても想像通り…でした。甘いコンビーフ固め的な。なぜあれが飛ぶように売れていたのでしょう…
⑥ギア要塞
時刻は17:00前。暑くてどうにもならなくなってきたので、最後にギア要塞だけ見て帰ることに…が、このチョイスが不運。
地図上、歩くのはちょっときつい距離。なのに通りすがりのタクシーがいない。必死に歩き続け、ようやくタクシーを発見!しかし運転手さんから「すぐそこだよ」との衝撃発言。結局暑い中歩ききってしまいました。
かと思えば、今度は急な上り坂。
ほんとにこの上…?間違えたら後がないよ…?という空気が漂う中、地元のご夫婦が「こっちの坂を上ったら着くよ」と言って途中まで一緒に歩いてくださいました。すでに急坂だったのに…ほんとに助かった。救世主現る。
教えていただいた通り、なかなかハードな勾配を上り続け、
何とか到着!しかし白すぎてまぶしい!!冗談じゃないよ、白すぎてまぶしいなんて生まれて初めての感情。今ならムスカの気持ちがわかる。
せっかくのいい眺め、写真も撮らずに帰るわけにはいかん。ということで無理やり撮って、(実際はまぶしすぎて糸目)
存分に街を見下ろして、クーラーガンガンの資料室で休んで(寒さと脱水でへばへば)下山したのでした。
その後は(本当に行きたかった方の)フェリーターミナルに向かい、近くのカジノで少し遊んで帰ることに。が、今まで来た道=タクシーがいない。
またもタクシー求めて歩き続けていると、あるホテルに到着。
タクシーを呼んでもらおうと、ドアマンのお兄さんに行きたい場所を告げると「シャトルバスがもうすぐ来るから乗っていきな」と天の一声。あーなんて優しいのでしょう…またもマカオの方に窮地を救ってもらいました。もうマカオに足を向けて寝られない。
言われるがまま乗せてもらい、無事フェリーターミナルに到着。
着いて少々休憩していると、かの有名なカジノホテル「ザ・ヴェネチアン・マカオ」へのシャトルが出ていることが判明。
時間にもまだまだ余裕があったから来てしまいました!
バブリーすぎる天井絵に、
ゴンドラの往来(もちろん室内)に、
バイオリンの生演奏まで!今年は一体何年だったろう。
と、ひとしき騒いで食事。早速地元料理に飽きてしまった我々。ハンバーガーって美味しいよね。
腹ごしらえも済んだところでいよいよカジノへ入場。(場内は撮影禁止です)
もちろんただの社会経験。各々$10~20程度を握りしめ好きなゲームに向かう。
ゲーセン好きの友人はツキまくり。スロットで800円程度の元手を1万円近くまで増やし、スるまでやり続け、結局2時間以上遊んでいた。
かたや私は負けに次ぐ負け。台を変えても変えてもろくな成績が出ず。儲けることなど早々に諦めて、残った$2.5のチケットを握りしめ、ツイてる友人の隣の台へ。
ラストチャンス、と思ってチケットを突っ込む。
というところで
「トントン」
肩をたたかれ振り返ると、そこにはギラついたおばさま(平野ノラ風)とちょっとコワモテのおじさまが。そう、この台は空いていたわけではなく、一旦席をはずしてるだけだったのです...
「ソソソ…ソゥソーリー!」
と言ってすぐにどこうと思ったのですが、そういえばなけなしの$2.5を突っ込んでしまってた。慌ててキャッシュバックボタンを押しました…そんなことしたらおじさまが賭けてた分まで全額返金されてしまうことも知らずに...
終わった…
異国の地でこのままオトシマエとしてどこかに連れ去られて何かを抜かれて私の人生は終わりか…
と思ったら、機械はシンとたたずんだまま。
どうやらうまくボタンを押せていなかったらしい。
ああァァアァァァ…!!!!!よかったああぁァァア…!!!!
というわけで$2.5でを見知らぬ夫婦に捧げることで命拾いし、寿命を縮めたところで私のカジノ体験は終了。冷静になってよく見たらそんなに怖そうな人でもなかったけどwああ、あの時は本当に冷や汗かいた…
私がそんなことをしてる間にも友人はひたすら打ち続け、反対隣の韓国のおじさま集団(勝ちまくり)と盛り上がっていた。冷や汗の後はその様子を楽しく観戦、よきところで退散となりました。
ヴェネチアンを出たところの景色、見渡す限りのギラギラ。夢の国だし地獄かもしれない、カイジの世界かな。
バスで再びフェリーターミナルへ帰還。チケット争奪戦にまたも乗り遅れ、行きと同じくリッチな等級のフェリーで香港へ戻りました。食事はお腹いっぱいでほぼ食べられず。
香港に到着後、Wi-Fiをオンにすると、つ…ついた…!!!!クッソ…!!!!未だになぜマカオで使えなかったのかわからない。
きらびやかで武骨なネオンサインに安堵しながらホテルへ戻ったのでした。
2日目はこれにて終了。それにしても朝から晩まで珍道中だった。帰国後体調崩さなかったのは奇跡だと思う。
というわけで3日目は開運の旅に出ます。