さく旅

あちこち行きたくてチョロい私の旅行記

秩父旅行記3 死闘の朝~橋立鍾乳洞~待望の豚丼(終)

起床。

気持ち良い目覚めも束の間、目の前に温泉まんじゅうサイズのクモが出現して飛び起きる。母は生粋のクモ嫌いで、英才教育を受けた私もなぞるようにクモが苦手。運よく置かれていた布団叩きを駆使したものの、天井に逃げられ、一触即発の死闘を繰り広げること十数分。何とか窓際に追いやり、外へと逃がすことに成功しました。あー怖かった…

予期せずしゃっきりと目覚めたところで準備開始、朝食へ向かう。

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きれいにセッティングされたおかず色々。

左サイド。茄子の煮びたし好きっす。

右サイド。楊枝に刺さりたるは味噌ポテト。秩父名物。田楽味噌がやさしい。

そしてけんちん汁風の椀物。

うっすらおこげの入った土鍋ご飯に、

ご主人が趣味で作られたという自家製パンまで!

夕飯に続きどれもこれも美味しくて箸が止まらない。予定外のパンも作りたてホカホカ、おかげさまであっという間に満腹。

いいお宿を見つけられてよかった。このままあと1週間はいたい。いい具合にフヌケになるであろう…などと惜しい気持ちを携えて帰路へ、雨の中再び車を走らせます。

観光しながら帰ろうということで、まずは橋立鍾乳洞へ寄り道。

ザクザクと砂利道を進み、見えてきたのは靄の中切り立つ岩山。圧巻。本当にここ埼玉なの…?

自生する彼岸花。久しぶりに見た気がする。

隣接された、札所めぐり28番の橋立堂。荘厳。

どうでしょう藩士にはとても見覚えがある小坊主の看板に思わずニヤつく私。

入場券を買っていざ鍾乳洞へ。中は撮影禁止なので入口まで。

外の蒸し暑さが一変、ひんやりと異世界の様相。思った以上にアップダウンがあり、通路も狭いからアドベンチャームード満載。バッティングした他の家族とも謎の連帯感が生まれて楽しかった。このところずっと足が不調な母も頑張っていました。雨も相まってかなり湿っぽかったから、サンダルで来たことを少々悔いたり。

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ダンジョンを攻略して再び外へ(裾まくりっぱなしで微笑む私)。これから挑むおばちゃまに「結構きついけど意外といけちゃいますよ!」などと声を掛けながら鍾乳洞をあとにしました。

再び車に乗り込み、お次は道の駅ちちぶに寄り道(混んでいて駐車場の待ちがあった)

有機野菜、くるみのつけダレ、豚の味噌漬けなどなど。美味しいものを様々買い込み、林家たい平さん(秩父出身)の写真に見送られながら、雨の中小走りで車内へ。

こちらその時に買ったお酒とラムネ、と愛犬。全員楓。どうやら母が友人に配った柚子胡椒がとても好評だったらしく、自宅用を買わなかったことを後悔。

そうこうしているうちに昼食の時間に。絶対に豚丼を食べる!と意気込んでいたのですが、道中通りすがった有名店の「野さか」は人がいっぱい。早々に諦め、高台にあるこれまた有名店の「ちんばた」にやってきた。

下界がモヤりすぎててダークサイドに堕ちた感ある。

趣のある建物、白川郷の合掌造りを彷彿とさせる急な屋根。調べてみたら酒蔵を移築したものだそう。

早速店内へ。注文して待っているとバイカーたちがぞろぞろ。こんな天気の中ガシガシ運転してきたのか…すごい。

来た、豚みそ丼!肉大好き、中でも味噌漬けは1,2を争う勢いで好きなのでとても楽しみにしていました。ほんのりと炭の香り、漬けこまれて柔らかくなった濃い味の豚肉、そしてごはん。あー宝石箱!玉手箱!私の中の彦摩呂がうるさい。美味しい。ネギも、付け合わせのしゃくし菜漬け(これも秩父名産)も小休止にぴったり。脂身の苦手な母もわさわさと食べていました。嗚呼、来てよかったよ秩父

こうして大満足のうちに店を後に。視界の悪い中、車中が曇って騒ぎになりながらも無事家路に就きました。

小さい頃に日帰りで遊びに行ったことはありましたが、記憶以上に見どころ・食いどころ満載で驚いた秩父旅。いい宿もいいお店もまだまだあるようだし、この1年で変化もしているはず。次は晴天の日に、同じく泊まりで再訪できたらなと思います。

母と旅行すると、年齢を重ねるにつれ私が気を遣わねば…という場面が増えましたが、果たして役に立てているのか…主に金銭的な部分においては毎度おんぶにだっこなので、せめて動きの面では戦力ありたいと思うこの頃です。ありがとうございました。