さく旅

あちこち行きたいわりに、文句が多い。けど、賛辞も多い。

上野ひとり散歩1 アルチンボルド展

仕事が午後休に。夜は友人と呑む約束があったので、久しく出来てなかった一人遊びをするべく上野にやってきました。

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国立西洋美術館で開催中の「アルチンボルド」がメインタスク。

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上野の美術展は最近も何度か来てるけど、西洋美術館は久々。世界遺産登録されてからは初めて。

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チケットを買って地下へ。

ガラス張りの前で何やら楽しそうなイベント。

額縁の前に立つと、顔認識で「寄せ絵」の自画像を作れる、アルチンボルドメーカー的なの。ゴゴゴと音を立てて組みあがった私の顔はこれ。

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こっわwww完成後、撮影時間30秒!と表示されてみんな写真ばしゃばしゃ撮ってたけど、出来上がった瞬間にとりあえず写真撮って、その後は動画ってのもおすすめ。こちらの動きに合わせて動くし、終わると崩れるのがなかなか残忍。

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さて、いざ中へ。さすが平日の昼間。人が少なくてゆったりしてる…至福である。それでもやっぱりガラガラではなかったけど。

ジュゼッペ・アルチンボルドミラノ出身。父(画家)の影響もあって代々ダ・ヴィンチファン。

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最初に展示されてた自画像にすでに心奪われた。なんとバランスの取れた絵…!この辺のキッチリ感はダ・ヴィンチの影響なんだろうか。アウトラインもくっきりしていてとても好み。

宮廷画家をつとめたアルチンボルド。宮廷行事のアートディレクションまで任されるほど目をかけられていて、ヴンダーカンマー(驚異の部屋)と呼ばれる、骨董品やら珍しい生物をぎゅっと集めたハイパーグレードなべやかんオタクルームみたいな部屋にも出入りを許され、そこで写生して腕を磨いていたらしい。

ヴンダーカンマーに置いてあった装飾品は見事でちょっとぶっ飛んでて(ウケ口のおっさんの口がろうそく入れになってる燭台とか)「ヴンダーカンマーってどんなとこやねん…」って思ってたら

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想像以上にとんでもなくてアルチンボルドよりも興味が湧いた。なんじゃこりゃ…これは住みたい…天井が特にアツい…ワニちゃんがいるよ…金持ちの狂気がビシビシ。

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そして大作「四季」と「四大元素」。動物やら果物を集めて描かれた「寄せ絵」、これまた無理くり組み合わせてるわけじゃなく、そのもののバランスをちゃんと保ってるから、近寄った時の写実感に驚いた。遠目からも近くからもずっと見ていたい。追随者の作品も展示されてて、同じように描かれてるんだけど、なんだかいびつ。こんだけ正確に、でも親しみやすく仕上げるのは彼の腕なんだろうなあ。描写の細かさと安定感がたまらなかった。これらの4作品・4作品はテーマに合わせて対になっているんだとか。って言われると気になってポストカードコンプリート。

頭おかしいように見えても、技術力が高く、発想が独特で、科学にも理解のあるアルチンボルドはスマートだったんじゃないかと思う。

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ただ、いけ好かないおっさんの絵はしなびた鳥で描く(しかもこの絵は本人に激似らしい)というブラックジョーク飛ばすくらいなので、コミュニケーションに長けてたかは微妙w素性があまり明らかになってないみたいなのでドモドモした人なのか…全部想像だけどw色々と見てきた中でもかなりおもしろかったです。

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地獄の門を横目に、外のベンチで一息ついてから再出発。まだまだ夜まで時間があるのでがっつり観光しよう。意外と長くなったので次に続きます。